東南アジアの延長にインドはない - 失敗から学ぶインドビジネス13

本日東京とシンガポールからいらっしゃったお客様と面談をさせて頂いてました。その中で出た話題の一つが東南アジアとの比較。

 

インドは南アジアの一部であることは間違いないが、基本的に東南アジアと似ている部分は少ない。北インドの多数を占めるアーリア系の人種も西のイランから入ってきた人種だし、広大な国土の共通言語はローカル言語ではなく英語。

 

たまに進出を検討する際に、「弊社はまずはアセアンを固めてからインドですね」とおっしゃる方がいらっしゃいますがアセアン各国もそれなりに成熟しつつあり、現状でそれほどプレゼンスがない状態でさらにアセアンにリソースを割くべきか、一足飛びにインドで足場を築いて次の展開の足掛かりにするのかよく考えた方がいいかもしれない。

 

東南アジア、アセアンというのは人種的にも似た人種が集まっており、文化も互いに似ている。またFTAなどの広域の経済圏として機能する仕組みも存在している。しかし、東南アジアと南アジアの間には見えない障壁がいくつもあり、心理的にも経済的にも断絶されている。また、東南アジアには古くから日本に対するあこがれや文化も色々な形で受け入れられてるが、インドには日本に対するあこがれはほとんど皆無と言っていいでしょう。あくまでも対等なビジネスパートナーとしての視点であり、その他の国(投資をしてくれる国)と比較される対象となっている。

 

結論としては、各社海外で戦える人材にも限りがあり、それなりに今海外で戦っている状況であればいたずらにアセアン各国に駐在を置いたりして限りある人的資源を分散するよりかは、単一の大きな市場であるインドに大きく構えてしっかりと事業を成長させるという戦略も一つだろうと考えています。

 

また、アセアンなどの少しインドより多少発展している国からインドを見ると(特にシンガポールなどから)、欠点に目が行きがちです。○○が未整備、リスクが高いなど。そうすると本来はその未整備ゆえに色々なビジネスチャンスがあるのに、肝心のチャンスを見逃してしまうことが多くあるように見受けます。